下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは

静脈には血液が心臓にもどるときに逆流しないよう「逆流防止弁」がありますが、この弁が壊れたりうまく閉じなくなると血液の逆流が起こってしまいます。これにより静脈血がいつまでも下肢に停滞し、足首からふくらはぎの血管が数珠状に浮き出てしまう病気です。

下肢静脈瘤のメカニズム

2本足で歩く人間の足の血液の逆流を防ぐには、静脈弁が大きな働きをしています。運動不足や立ち仕事の為に筋肉の収縮運動が十分でなくなると、血液が溜まっていき、血液の逆流を止める静脈弁に負担がかかり静脈弁は壊れます。溜まった血液で静脈が膨らみ、血管が目立ち、浮き出てきます。

足が重たい、つりやすい、むくむなどの症状に要注意

静脈血は老廃物をたくさん含んだ酸素の少ない血液。これが足にとどまることにより、足のだるさやかゆみ、湿疹が出やすくなるほか、放置すると色素沈着や難治性の潰瘍にいたることもあります。長時間の立ち仕事や妊娠などを機に発症することが多く、当院では男性と女性で1対5の割合で女性患者様が多くを占めます。
弁が壊れて血液が逆流している静脈は“百害あって一利なし”です。人間か立って歩くので、逆流する量は少しずつ増加し,、弁も少しずつゆるんでいきます。すなわち下肢静脈瘤は少しずつ進行していく病です。足のだるさやひどいむくみ、血管が気になってスカートがはけないなど、お悩みの方はお早目の治療をお勧めします。

以下の症状がある場合は注意してください!
足が重い、だるい
とくに夕方になってくると、足に疲れが溜まる
つりやすい(特に夜中)
腫れやむくみがある
足にかゆみや湿疹がある
足に黒っぽく(茶色っぽく)色がついている
足に熱感がある
足の皮膚が硬くなる
足首やふくらはぎ、太ももの血管が浮き出て、ボコボコしている
ボコボコしていなくても、血管が浮き出て目立つ
くもの巣のように細かい血管が浮き出て見える
少しでも気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

下肢静脈瘤の分類

C1:3mm以下の小静脈瘤
 
C2:3mm以上の静脈瘤
 
C3:静脈性浮腫を伴うもの
C4a:色素沈着を伴うもの
 
C4b:脂肪皮膚硬化を伴うもの
 
C4c:毛細血管拡張を伴うもの
C5:静脈潰瘍の痕を伴うもの
 
C6:静脈潰瘍を伴うもの
 
網目状静脈瘤、クモの巣状静脈瘤
0925347507
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新着情報

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2016/01/01
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施施設に認定されました。
2015/10/28
日本脈管学会認定研修関連施設として認定されました。
2015/01/22
ホームページをリニューアルしました。